「評論を超える楽しさ」と「歌謡曲への慈愛」あふれるシリーズ!マニアックながら、昭和30年代、40年代の青春の追憶を共有できる心地良さ。歌といっしょに、「あの頃のあなた」が帰って来ます!
◆(『週刊ポスト』掲載記事より抜粋) まあ、あきれるほど詳しい。五〇代、六〇代の懐メロ心をゆさぶってくれる一冊です。これ一冊でふた晩は飲み明かせます。(高田文夫)
◆(『レコード・コレクターズ』掲載記事より抜粋) 結局のところ、後からどんなに資料を集めたり、関連書を貪り読んだところで、その時代を肌で実感したリアルタイムの経験値に勝るものはない。(中略) 柔らかな筆致の中で随所に覗く鋭い批評眼がことごとく卓見。(鈴木啓之)
(以下、本書「目次」より) はじめに ●「たいやきくん」に見る、プロ職人の先取りセンス ●佐伯孝夫の精神年齢にあやかりたい ●アニメからルンナまで──船村徹と日本映画の蜜月 ●常識破りの唱法、前川清の楽しみ方 ●テンプターズが「神様」に願い始めた日 ●七つの名前を持つ男、サトウハチロー ●真夜中の兄貴・土居まさるを偲んで ●誰よりも「おふくろさん」を愛す ●平成の歌謡映画『歌謡曲だよ、人生は』を味わう ●フィンガー5・玉元晃のボーイソプラノ、最後の夏 ●『花咲く街角』で出逢った、九ちゃん ●超多忙が傑作を生む、阿久悠の仕事術 ●編曲のホームラン王・森岡賢一郎の裏メロを聴きたい ●昭和三〇年代「子供向けドラマ主題歌」で盛り上がる ●「夢の競演」でムードコーラスは甦るか ●『少年画報』とともに過ごした日々 ●アトムと鉄人、実写とアニメ──同名異曲にヒントあり ●歌謡史に残らない大ヒット曲量産男・三木鶏郎 ●服部良一を最も理解していた作詞家・村雨まさを ●憎むな、殺すな、赦しましょう──月光仮面の教え ●良一さんからレイモンドまで──服部一族のすばらしき遺産 ●世界を感動させた、傑作行進曲、『オリンピック・マーチ』 ●日本球界に最も貢献した作曲家・古関裕而 ●書くと思うな、想いを描けよ──関沢新一の作詩法 ●月は何でも知っている──和ごころを知って詩ごころを育む ●アニバーサリーソングに託す、ひそかな楽しみ ●ダイアナからケメ子まで──名は「愛」を表わす ●雨の夜、島和彦は静かに歌う ●流行歌のタイトルは「魂の一行詩」になりうるか ●フォークルも及ばなかった、世界最長のタイトル曲とは・・・ 【解説】 服部しょう 【曲名索引】 【主な人名&事項索引】